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あるハゲとドン


その日、久しぶりに仕事が午前中に終わった俺は
空腹の衝動にかられ、とあるラーメン屋へ。

お昼時とあってか店内は満席状態。
が、ラッキーなことに奥のテーブルが空いてるじゃあーりませんか。

隅っこ好きの俺には、そこは
野球でいうバッターボックス裏の席みたいなもんだ。

落ち着いてラーメンが喰える。
なんでもないような事が幸せだったと思える瞬間。

しかし、その幸せもつかの間。
なんでもないような事は悪夢へと変わった。

店員が注文をとり終え、俺がタバコに火をつけたその時、入口のドアが開く。
(あの時登場のBGMがあるとすればゴジラかジョーズのテーマをチョイスしただろうな…。)

「いらっしゃいませ!」

黒スーツの男が二人。
一人は大柄のスキンヘッド。
もう一人はカマキリみたいなグラサンかけた白髪ひげのおっさん。

そう、いわゆる極道ってやつですね。

こえーよ、おい。なんでこんなラーメン屋なんかに。
ま、俺には関係ないけどね。どっちにしろ満席だし。

でも、注文をとり終えたはずの店員が戻ってくる。
「お客様、相席よろしいでしょうか?」

「嫌です。」
って言いたかった。でもね、その二人ご丁寧にあんたの後ろについて来てるのよ。
その二人を前にして、「嫌です。」なんて言った日にゃ懐のドスでドスッですよ。

断れるわきゃない。
「は、はぁ。」って言うのがやっとだった。

緊張してタバコの手が震える俺をよそに二人が喋りだす。

ハゲ 「あ~、そういえばこの前の話どうなりました?」
ドン 「あぁ、やっぱりけじめはつけんといかんわなぁ。」
ハゲ 「てことは?」
ドン 「そらそうやろ。」
ハゲ 「ですよね~」
二人 「ハハハハハ」

(借金を返さなかった奴が東京湾に沈められた。
  そんでもって今度は保証人にでもたかるか、わっはっは。)

という事らしい。
俺のちっぽけな想像力はここまで膨らんだ。

小学校の頃の通知表によく『けじめをつけなさい』って書かれてた。
こんな状況なのになぜかそんな事を思い出す…。

とにかく、一刻もはやくこの場所から脱出せねば!!
店員が持ってきたチャーシュー麺を猛スピードですする、すする、すする!
そりゃあもう一心不乱に。

あっ…。

最後のラストスパートをかけた時、
麺のしなりで飛んだ汁がMr.カマキリのスーツに見事にダイブ!

東京湾行き決定!
と思われたが、二人とも会話に夢中で気づいていなかった。

チャーンス!
最後のチャーシューを口に含んだまま、足早に席を立つ。

あとは金払って帰るだけ。

なのに…。

ドン「おい、兄ちゃん!」

ちゃらりー、鼻からチャーシュ~。
今まで俺に関わった人すべてにありがとう。そしてさようなら。

ドン「タバコ忘れてるよ」

なんででしょうね、悪そうな奴がちょっといい事すると、とってもいい奴に見えるのは。
スキンヘッドさん、あんたいい親分もって幸せやね。とさえ思えてくる。

ま、人を外見で判断するなって事ですね。
ま、彼らは間違いなく本職でしたけどね。

それにしても、

もっと味わって喰いたかったなぁ、ラーメン。
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by exceed_vien | 2005-10-26 02:05
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